インフラストラクチャ事業部_武藤光


武藤 光 Mutou Hikaru

インフラストラクチャ事業部 2018年2月入社
基本情報技術者,CCNP,情報安全確保支援士

東京都出身。音楽業界からIT業界へ転職。
現在はNW案件の提案/PM/設計構築業務に従事。
社内ではリーダーとして、後輩の育成/管理/支援を行う。


Q: 現場ではネットワークSE、クラスアクトではリーダーとして業務をされていますよね。それぞれの具体的な業務内容について教えてください。

現場では、お客様のネットワーク提案から、要件定義、設計構築までを業務として働いています。現場参画して5年以上経つので、ワーカーというよりは管理的な側面が求められるようになりました。社内外のプロジェクトメンバーの先頭に立って案件を進めつつ、設計の方針決めやお客様への提案などが主な業務内容になっています。

担当している案件内容は、例えば商業施設内のLAN環境、施設とデータセンタをつなぐWAN環境の設計構築。最近やった大きなものだと、全国70拠点くらいのネットワーク機器リプレースや某金融機関の大規模なネットワーク更改・無線LAN環境導入があります。その他いろいろありますが、基本的にはネットワーク全般やります。

職種で言うとアカウントSEで、1社から複数社のお客様のシステムをメインで担当する人です。お客様とは付き合いが長くなりますし、かなり深く全体的なお客様ネットワークの理解が必要な職種ですね。 

クラスアクト社員としてはリーダーの役職で、管理職見習いです。同じ現場にいるクラスアクト社員の人の勤怠管理や、現場の方に対してクラスアクト社員の技術力をプレゼンなども行います。 

Q: SES企業で現場に出つつ、社内ではリーダーもされているため業務の幅が広いですね。そんな武藤さんが入社されて一番苦労したことは何でしょうか?

社会人としての常識を身につけるのが大変でしたね。クラスアクトに入社するまでは、トランペット専門の演奏家として仕事をしていました。トランペッターとしての活動をメインにしていまして。学童やポスティングのバイトで働いてた期間もあったんですが、一般的な会社員経験はほぼありませんでした。なので、いわゆる社会人としての常識をもって、報連相を自主的に行って働く習慣を身につけるのが難しかったです。

社会人としての常識や報連相のやり方がなってないと、仕事の状況が苦しくなってきた時に周りを巻き込みづらいんですよ。分からないことがあっても的確に聞けない、相談する時期が遅すぎて自分でなんとかしなきゃいけない。そんな状況が積み重なって、クラスアクトの初現場では仕事を進め辛い、上手くいかないと悩むこともありました。 

現場の方針でテレワークすることが増えた武藤さん。

ただ、苦い思い出のある初現場ですが、報連相の力を培えた場所でもありました。そこは24時間3交代制、製品導入後のサポートを行うコールセンターで、自分の出退勤前後に必ず引き継ぎがあるわけです。特に退勤時、自分が電話を取り、対応が途中になっているお客様の情報を正確に引き継がないと、次の対応者が非常に困ります。その引き継ぎで試行錯誤しながらトレーニングをしたおかげで、今はリーダーやプロジェクトマネージャをさせていただける程度には報連相の基礎ができたのかなと思います。


Q: 同じ現場で部下として働いている私からすると報連相が苦手な武藤さんを想像できないですが、そんな過去もあったんですね…。反対に、仕事をしていてどんな面白さがありますか? 

パズルゲームをやってるような感覚があって面白いですね。ぷよぷよみたいな落ちものパズルの感覚です。アカウントSEの仕事は、お客様のシステムに関する課題があって、解決策を考えて、お客様に提示する。話がまとまったら、システムを設計・構築・検証して本番環境に導入する流れがあるわけですが、各フェーズを完了させて次に進めるには、そのフェーズのすべてを明らかにする必要があります。

分かることと分からないことをはっきりさせ、分からないことは誰かに聞き、判断に迷うことは相談して、すべてがはっきりするとそのフェーズは完了します。「分からない」ふわふわした状態を「分かる」状態にして積むと消えるのが、案件を進める時に感じてる感覚ですね。 

Q: 案件対応してると分からないことに埋め尽くされがちなのですが、ぷよぷよ感覚をつかめると段取りが良くなりそうです。仕事をする中で意識していることはありますか?

残業をしないこと、休みを取ることは大事にしてます。私は今もトランペットを続けていて、休日は副業的に学校で楽器を教えてるんですよ。自分でトランペットを吹く時間もなるべく作りたいですし、だから定時で業務を終えられるよう努力してます。

そのためには仕事中に暇な時間を作らず、周りの能力を把握して向いてる人に向いてるタスクを割り振って並列処理できるようにする。できる限り、自分は自分でないとできない仕事のみをやる。仕事が落ち着いて、働かなくてもいい日は休む。やらなくていいことはやらない。それらの意識は、短時間で最大の成果を出すことにもつながるので、自分のライフワークバランスが整うし、結果的に周りも仕事が早く終わってハッピーになるんですよね。

演奏会への参加は今でも続けています。

Q: 最後に、クラスアクトで働く上で感じている会社の魅力と課題を教えてください。 

魅力としては、早い人は出世が早いことだと思います。インフラエンジニアとして必要な各技術項目について、保有知識・経験によって点数がついて自分の評価になるので、若くてもしっかり技術力をつけて仕事をしていけば勢いよく給与が上がっていくのは、他の企業にはあまりない人事考課制度ではないでしょうか。

また資格を取得すると自分の評価点が上がりますし、報奨金ももらえるので資格取得のメリットが提示されているのも魅力に感じています。一方で、大企業ではないので比較してしまうと福利厚生がやや薄く、そこはデメリットかもしれません。会社も頑張ってくれてはいるので、今後に期待しています。 

課題としては、会社への帰属意識が薄れてしまうことです。これはSESあるあるだと思います。クラスアクトからすると、社員が派遣される現場はお客様になります。なので現場の方々と良い関係を築き、技術力をアピールしてクラスアクトの人を現場に増やせるよう仕事をしていくのは当然と言えます。

ただ、現場に行くとそこの会社の名刺をもって、そこの会社の人として働くので、だんだんとクラスアクト社員としての意識が薄くなっていきます。気付けば現場の会社、つまりお客様側の思想に良くも悪くも染まってしまう。そうなるとクラスアクト内部の業務が疎かになって、現場ではできている報連相ができなくなるのがあるあるパターンです。なので会社への帰属意識をどう高めていくか、内部業務も仕事であることを理解してもらうことが必要だと感じています。

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