ProxmoxにおけるCephのライフサイクルについて
ProxmoxにおけるCephのライフサイクルについて説明します。Cephは分散ストレージ基盤であり、Proxmox VEではHCI(Hyper-Converged Infrastructure)構成の中核として利用できます。
一方で、そのライフサイクルは、Cephのサポート期間だけでなく、Proxmox VEがどのCeph世代を提供しているか、さらに次のProxmox VEメジャーアップデートでどのCeph世代が前提となるかにも影響されます。
ライフサイクルポリシー
直近の主要リリースの初回リリース時期とEOLは、以下のとおりです。
| Ceph Release | First Release | Ceph EOL | Proxmox VEとの関係 |
|---|---|---|---|
| Tentacle (20.2) | 2025-11-18 | 2027-11-18(estimated) | Proxmox VE 9で提供されるCeph世代です。 PVE 9.2よりサポートされます。 |
| Squid (19.2) | 2024-09-26 | 2026-09-19(estimated) | Proxmox VE 9で提供されるCeph世代です。 PVE 9ではSquid以降がサポートされます。 |
| Reef (18.2) | 2023-08-07 | 2025-08-01 | Proxmox VE 8で提供されるCeph世代です。 2026年4月時点ではEOL済みです。 |
| Quincy (17.2) | 2022-04-19 | 2025-01-13 | Proxmox VE 8で提供されるCeph世代です。 2026年4月時点ではEOL済みです。 |
また、Cephの最新リリース情報や、以下の公式情報も参考にしてください。
Ceph Releases index
Proxmox VEとの関係とリリースタイミング
Ceph公式では、安定版リリースはおおむね年1回のサイクルで提供され、stable系列は初回リリースから約24か月のサポート期間を持つ方針です。また、stable系列では4〜6週間ごとに、バグ修正を中心としたポイントリリースが行われます。つまり、Ceph単体で見れば、安定版リリースから約2年程度をひとつの運用目安として考えることができます。
ただし、Proxmox VEでは、このCephのリリースサイクルをそのまま適用できるわけではなく、各Proxmox VE世代で提供されるCephパッケージに合わせて運用する必要があります。Proxmox VEの各バージョンがどのCeph世代をサポートするかは、Proxmox VEのリリースやマイナーバージョンアップ時に公開されます。詳細は、以下のロードマップも参照してください。
Proxmox VE Roadmap
直近のメジャーバージョンアップデート
現在、新規導入やアップグレードの中心となるCeph世代は、Ceph Squid (19.2)です。Proxmox VE側では、8.3の時点でSquid 19.2.0がtechnology previewとして案内され、8.4ではCeph Squid 19.2.1が取り込まれています。また、現時点のPVE 9系では、Ceph Squid (19.2)以降が、PVE 9.2より、Ceph Tentacle (20.2)がサポート対象となっています。
そのため、8.3以前からCephを導入している場合は、まずCephのバージョンを確認することが重要です。既存のProxmox VE 8環境でReefやQuincyを利用している場合は、先にCephをSquidへ更新し、その後にProxmox VE 9への移行を進める流れとなります。
PVE 8から9へのバージョンアップについては、以下の弊社コラムおよび公式ドキュメントもあわせてご参照ください。
Proxmox VE: Upgrade from 8 to 9
Proxmox VE 8.0から9.0へのHAクラスタアップデート手順
