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2024,09,12

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サブスクリプションの複数年契約について

サブスクリプションの複数年契約について

Proxmoxのサブスクリプションは、最大5年までの複数年契約が可能です。システムの長期的な運用を見据えた選択肢として非常に有用ですが、いくつかの留意点も存在します。
本コラムでは、Proxmoxサブスクリプションの複数年契約のメリットと留意事項について解説します。

契約可能な年数

Proxmoxサブスクリプションは、1年単位で契約することが必要です。最短でも1年からの契約となり、1.5年(18ヶ月)などの端数での契約はできません。また、最大5年までの契約が可能です。

複数年契約のメリット

複数年契約を行う最大のメリットは、契約期間中の価格が固定され、価格変動の影響を受けないことです。
為替レートの変動もありますが、より考慮すべき点はProxmox開発元が毎年1月に価格改定を行うことを予告していることです。
2024年1月の実績としては各プランが5%~10%の値上げとなりました。
複数年契約をすることで、上記の価格変更の影響を受けずに価格を維持することが可能です。

複数年契約の留意事項

契約期間中にプランのアップグレードは可能ですが、ダウングレードは契約期間中に行うことができません。
したがって、サポートチケットが不足した場合などに、プランのアップグレードを検討することは有効ですが、一度アップグレードすると残りの契約期間全体にその変更が適用される点にご注意ください。

一方で契約更新の際には、下位プランへの変更も可能です。
たとえば、初年度はサポートが多く必要なため上位プランを選び、その後運用が安定した時点で下位プランに変更する、といった柔軟なプラン変更ができます。

また、サポートチケットの枚数は複数年契約を行っても年間ごとの設定枚数に変わりはありません。
たとえば、Proxmox VEのBasicプランを3年契約した場合でも、サポートチケットは1年あたり3枚のままです。つまり、3年間で合計9枚のサポートチケットが使えるわけではなく、各年ごとに3枚が提供されることになります。

上記の内容を踏まえ、最適な契約年数をご検討ください。


株式会社クラスアクトは2023年2月にリセラーパートナー契約を締結して以来、日本市場におけるProxmoxの先駆者的な存在として、豊富な経験と高い技術力を誇っております。 Proxmoxに関するご質問、サブスクリプションのご購入、システム開発のご相談など、お気軽にお声がけください。

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