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2024,11,21

  • PROXMOX VE

Proxmox VE 8.3 のリリース情報

Proxmox VE 8.3 のリリース情報

Proxmox Virtual Enviroment (Proxmox VE) の8.3がリリースされました。
このバージョンはエンタープライズリポジトリ・ノーサブスクリプションリポジトリどちらにも反映されています。
リリースノートは以下になります。

https://pve.proxmox.com/wiki/Roadmap#Proxmox_VE_8.3

変更点は多岐にわたりますので、いくつかピックアップしてご紹介します。

タグビューの追加

タグ単位でリソースを閲覧可能なタグビューが可能になりました。
GUI左上よりタグ表示を選択可能です。

ストレージからのOVF・OVAインポートが追加

ストレージタイプLVM・NFS・CephFSなどから、OVF・OVAファイルのアップロード・インポートが可能になります。
対象ストレージの「内容」に「インポート」を追加後、対象ストレージの「インポート」からアップロード・ダウンロード・インポートが可能になります。

また開発元から以下の案内があります。

Open Virtualization Format は必ずしも厳密に遵守されているわけではなく、ベンダーによる拡張が可能であることに注意してください。また、すべてのエクスポーターやイメージ作成者が基本標準に厳密に従っているわけではありません。 Proxmox VE 統合では、これらのファイルを解析する際に一般的な偏差を処理しようとしますが、それでもいくつかのバグが発生することが予想されます。 できれば OVA へのリンクを添えて、これらの問題を弊社に報告してください。そうすれば、より多くのベンダー向けに機能を追加できるようになります。
不具合などが発生したらbugzillaへの報告が推奨されています。
https://bugzilla.proxmox.com/

通知ターゲットにWebhookが追加

通知ターゲットとして、Webhookが選択可能になりました。
「データセンター」-「通知」-「通知ターゲット」にWebhookが追加されています。

NVIDIA vGPU パススルー対応

NVIDIA vGPU ドライバーの変更に適応することで、NVIDIA vGPU パススルーを利用できるようになります。

パスワード最小文字数の変更

新規パスワード設定時に必要な最小文字列が8文字に増加しました。

iSCSI ストレージ プラグインの改善(PSA-2024-00010-1対応)

セキュリティアドバイザリ PSA-2024-00010-1 にて周知された iSCSIのセキュリティ問題が修正されました。
※なお、このセキュリティアドバイザリの緊急性は高くないものと考えています。
https://forum.proxmox.com/threads/proxmox-virtual-environment-security-advisories.149331/#post-722235

ファイアウォールとSDNの統合

ファイアウォールはSDN機能により厳密に統合されました。
SDNで設定したIPアドレス情報などが動的にファイアウォール設定に反映されるようになりました。
これにより設定と管理が簡素化されます。
また、GUI上の項目がファイアウォールだけでなく、SDNの各項目も変更になっています。

インストール用ISOの更新

インストール用ISOのバージョンも8.3に更新されています。
過去のバージョンをご利用したい方は以下から入手可能です。

https://enterprise.proxmox.com/iso/

「有効なサブスクリプションがありません」ポップアップのローカライズ

ログイン時などに表示されている「有効なサブスクリプションがありません」ポップアップの本文が、ローカライズされました。

他にも多くの変更点がありますので、リリースノートの確認し、無料で利用可能なノーサブスクリプションリポジトリを試用しての動作確認を実施いただければと思います。
また、疑問点や不具合などありましたらコミュニティフォーラムやお近くのリセラーパートナーにご相談ください。


株式会社クラスアクトは2023年2月にリセラーパートナー契約を締結して以来、日本市場におけるProxmoxの先駆者的な存在として、豊富な経験と高い技術力を誇っております。 Proxmoxに関するご質問、サブスクリプションのご購入、システム開発のご相談など、お気軽にお声がけください。

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