Proxmox Datacenter Manager とは?
Proxmox Virtual Environment (Proxmox VE) およびProxmox Backup Server (Proxmox BS)を一元管理するために設計された4番目の Proxmox のプロダクトです。
複数のProxmox VE クラスタ・ノード・リソース(VM/CT) 及び Proxmox BSの管理・運用を行うことが可能です。
2024年12月にαリリースがされた後、約1年後の2025年12月4日に正式版である1.0がリリースされました。
本記事では機能概要及び、αリリースより1年間利用して気が付いた注意事項、商用環境向けのテクニカルサポートについて解説します。
機能概要
Proxmox VE・BSを「リモート」として登録し、集中管理が可能です。
登録した「リモート」に対して、以下機能を提供します。
- カスタム可能なダッシュボード(ビュー)の提供
- CPU/MEMなどのコンピューティングリソースのデータ収集
- PBSのデータストア使用量・バックアップデータの確認
- リソース(VM/CT)の起動/停止/マイグレーション(クラスタ間マイグレーションを含む)
- サブスクリプション・アクティベーション状態管理
- アップデート・パッケージ管理
- バックアップジョブなどのタスク管理
- SDN管理
また、これらの機能はバージョン1.0リリース時点のものであり、今後さらなる機能拡張を予定しています。
利用のポイント(注意点)
リモートのすべての機能を管理できるわけではない
リソース(VM/CT)の起動/停止/マイグレーションなどの一部操作を除き、登録したリモートに対して直接的な変更は行うことができません。
また、他の仮想化ソリューションの管理プラットフォームのように、各ノードのクラスタ管理・HA機能などにも影響を与えません。
上記のような変更を行うには、登録したリモートに対してログインリンクが提供されるため、そこから各リモートにログインして実施する必要があります。
権限設定に注意を払う必要がある
Proxmox Datacenter Managerのユーザーには、登録したリモートに対してのアクセス権限が付与されます。
前述のログインリンクからSSOでのログインこそできませんが、各リモートの状態確認・リソース(VM/CT)の操作は可能です。
そのため、Proxmox Datacenter Manager のユーザーには2要素認証などの設定することが推奨されます。
また、リモートもrootアカウントではなく、権限を限定したユーザー・APIトークンを発行して登録することも重要です。
発展途上のOSSである
1年間のα、βリリース期間で機能追加・改善を行ってきたが、予定されているすべての機能実装がされているわけではありません。
また、まだ不具合などもあり、物足りないと感じることも多いと思います。
実際に利用しフィードバックなどのコントリビュートを行うことで、コミュニティと一緒にプロジェクトを育てていくことが重要なポイントです。
サブスクリプション及びテクニカルサポート
Proxmox Datacenter Manager専用のサブスクリプションはありませんが、Proxmox VE・Proxmox BSのBasicプラン以上のサブスクリプションに含まれています。
登録したリモートの80%以上にBasicプラン以上のサブスクリプションがアクティベーションされていれば、テクニカルサポート・エンタープライズリポジトリの利用が可能です。
上記条件を満たしているかは設定 - サブスクリプション から確認可能です。
条件を満たしている場合、以下の様に表示されます。

まずはお試しください!
αリリースからの1年間、実際に使用してきましたが、複数のPVE/PBSを管理する場合には非常に便利なソリューションです。
マニュアルのシステム要件には物理サーバへのインストールが推奨されていますが、お試しいただく場合はPVE上のVMでも問題なく動作しています。
まずはお試しいただければと思います。
参考リンク
株式会社クラスアクトは2023年2月にリセラーパートナー契約を締結して以来、日本初の Gold Reseller Partnerとして、豊富な経験と高い技術力を誇っております。 Proxmoxに関するご質問、サブスクリプションのご購入、システム開発のご相談など、お気軽にお声がけください。
