2026年4月29日に Proxmox Backup Server 4.2 がリリースされました。
Proxmox Backup Server 4.2では、多くの機能改善・バグ修正・新機能追加が行われています。
本記事では重要な新機能や変更点をご紹介します。
Proxmox Backup Server 4.2 released!
バックアップグループとNamespaceの移動に対応
Proxmox Backup Server 4.2では、同一データストア内でバックアップグループおよびNamespaceを別の場所へ移動できるようになりました。
これにより、既存のバックアップデータを保持したまま、運用方針の変更や管理単位の見直しに合わせてバックアップ構成を整理しやすくなります。
また、グループ単位でのロックにより、移動中のデータ整合性にも配慮されています。

Sync Jobのサーバーサイド暗号化・復号に対応
Push Sync Jobで、リモートデータストアへ送信する前にスナップショットをサーバー側で暗号化できるようになりました。
例えば、遠隔地や信頼性の低い拠点にあるProxmox Backup Serverへバックアップを同期する場合でも、送信前に暗号化することで、より安全にバックアップデータを保管できます。
また、Pull Sync Jobでは、リモート側で暗号化されたスナップショットを復号する設定も可能です。
Sync Jobの並列処理に対応
Sync Jobにおいて、複数のバックアップグループを並列に処理できるようになりました。
新たに追加された worker-threads プロパティを設定することで、Pull Sync JobおよびPush Sync Jobの処理を並列化できます。
特に、遠隔地バックアップなどの高遅延ネットワーク環境では、同期処理のスループット向上が期待できます。
また、Sync Jobのログも改善され、グループ、スナップショット、アーカイブごとの処理状況を把握しやすくなっています。
S3互換オブジェクトストレージが正式サポート
Proxmox Backup Server 4.0以降、Technology Previewとして提供されていたS3互換オブジェクトストレージをバックアップストレージとして利用する機能が、Proxmox Backup Server 4.2で正式サポートとなりました。
S3-backed datastoreでは、リクエスト数やトラフィック量の統計情報を確認できるようになり、データストアのSummary画面から利用状況を把握できます。
また、しきい値を設定することで、想定を超える通信量が発生した場合に通知を受けることも可能です。
これにより、オンプレミス環境だけでなく、オブジェクトストレージを利用したバックアップ設計の選択肢が広がります。
